1995年発売、SFCソフト風来のシレン!
不思議のダンジョンシリーズ第二作。
SFC、Wiiのバーチャルコンソールで遊ぶことができます。
※現在は新しく購入することはできません
不思議のダンジョン2 風来のシレン
世界観
前作トルネコの大冒険から世界観はガラッと変わり、
オリジナルのキャラクターや世界観を持つ風来のシレンシリーズ第一作。
前作トルネコの大冒険に入れることができなかったアイデアが大量に導入された作品。
トルネコの大冒険はドラクエの世界観を活かした作品。
モンスターの名前や見た目である程度の強さが想像できる!
あ、ゴーレム!これ絶対強いでしょ…
ドラクエの道具や呪文の名前を使うことで馴染みやすく理解もしやすい!
ラリホーの杖?そうか、敵を眠らせる杖か!
知名度のないゲーム(ローグライク)の複雑なシステム、
そのとっつきにくさの敷居を下げる、そんな効果があったと思います。
もちろんドラクエの知名度を利用した集客も大事だったとは思いますけども。
ただドラクエの世界観を壊すようなアイデアは採用できず、
削られたアイデアは風来のシレンにてようやく日の目を見ることに!
泥棒や肉などドラクエ的にどうなの?なシステムがまさにそれですね。
新要素
前作トルネコの大冒険から追加された新要素になります。
壺
アイテムを入れることができるアイテム!
保存の壺・合成の壺など以降のシリーズ定番アイテムが初登場!
合成
剣・盾・杖の合成が可能に!以降のシリーズでは定番に!
+のついた装備を一つにまとめることで、より強い装備に。
+3の剣と+2の剣で+5の剣
また装備の持つ特殊能力も一つにすることが可能になりました。
- ドラゴンキラー ドラゴン系に与えるダメージ増加
- 成仏の鎌 ゴースト系に与えるダメージ増加
この二つを合わせると、
ドラゴン系とゴースト系に与えるダメージを増加させる剣が生まれます!
装備以外にも、同じ種類の杖は回数をまとめることができるように。
場所替えの杖(4)+場所替えの杖(6)=場所替えの杖(10)
店と泥棒
ダンジョンの中に店が出てくることがあり、アイテムの売買が可能に!
お店の登場によって、前作のお金(ゴールド)が最終的に、
ダンジョン内では使い道のないアイテムになってしまっていたのを改善!
また、今作ではギタン(お金)をモンスターに投げることで、
金額の1/10のダメージを与えられるようになり、優秀な武器へ!?
そして、店があるところには必ず泥棒が。
お金を払わずアイテムを奪い、なんとか階段を下りることができれば、
大量のアイテムがゲットできてしまいます!勿論リスクもあります。
お金を払わずお店から出ると泥棒状態になり、店主さんと敵対することに。
店主さんはとても強く、そこらで拾った装備では100%勝ち目はありません。
攻撃されたら確実に即死です。
なので戦うのではなく、どう階段まで逃げるか?を考えなくてはいけません。
手持ちのアイテムや現在フロアの状況を見て犯行計画を練る、
これが今も昔も変わらない、風来のシレンの楽しさの一つです!
仲間NPCの存在
ストーリーダンジョンにあたるテーブルマウンテンでは、
最大三人の風来仲間を連れ歩くことができます。
一人では難しい冒険も仲間がいれば!逆に足を引っ張るやつもいますが。
またストーリーダンジョンの最終フロアにはボスが待ち受けています。
まともに戦うとメチャクチャ強いです!
メチャクチャ強いんですが、このゲームの主人公は勇者ではなく、風来人です!
いかなる汚い手段を使っても勝てばよかろうなのです!
攻略情報が広まった現在では、最弱ボスとして有名に…
モンスター
今作のモンスターは非常に多様。
天狗などの妖怪、ファンタジーっぽいドラゴン、ハロウィン?のカボチャなど。
風来のシレンではモンスターにもレベルがあり、
何らかの理由でモンスターがレベルアップすると強さや能力がより厄介なものに…
- ドラゴン 直線上にシレンがいるとダメージ30の炎を吐く
- スカイドラゴン 同じ部屋にシレンがいるとダメージ40の炎を吐く
- アークドラゴン 同じフロアにシレンがいるとダメージ50の炎を吐く
最強のモンスターアークドラゴンも初登場!
イラストは初代ドラゴンクエストのパッケージ風です。
上記のドラゴンもそうですが、特殊能力を持つモンスターがグッと増えました。
- 手持ちのアイテムをオニギリに変える
- 催眠をかけランダムに行動させられる
- 装備を弾く装備を呪うなど
トルネコの大冒険と比べても厄介な能力持ちが多くなっています。
さらに特殊モンスターハウスの登場によりモンスターハウスも更に凶悪なものに。
攻撃力の高いモンスターだけで構成されるパワーハウスや、
アイテムを盗むモンスターだけで構成される泥棒ハウスなど。
これだけだと大したことないように見えますが、
実は特殊モンスターハウスに出現するモンスターはレベル1~3のランダム…
冒険の序盤でもおかまいなしに、レベル3モンスターと遭遇することも…
フェイの最終問題などでは、誰しも一度は経験することだと思います。笑
クリア後のダンジョン
もっと不思議のダンジョン(全てのアイテムが未識別状態)に加えて、
今作は特殊なルールのダンジョンが登場しました。
掛軸裏の洞窟
罠ダンジョン 持ち込み不可99階
ワナ師の腕輪を装備した状態ではじまる特殊ダンジョン。
罠師の腕輪を装備してると、
常にワナが見えるようになる。
自分が罠にかからなくなり、モンスターが罠にかかるようになる。
という効果を得られます。
モンスターと直接戦うのではなく、罠を利用してモンスターから逃げたり、
モンスターを罠にかけて進んでいく、そんなダンジョンですね。
食神のほこら
肉ダンジョン 持ち込み不可99階
食神のほこらはモンスターの肉をうまく使って進んでいくダンジョンです。
こちらはブフーの包丁を装備した状態ではじまります。
ブフーの包丁の特殊能力は、倒したモンスターは肉を一定確率でドロップというもの。
モンスターの肉というのは、食べることでモンスターに変身することができ、
そのモンスターが持っていた能力を使うことができるアイテム。
ドラゴンの肉を食べるとドラゴンに変身し炎を吐ける!って感じです!
効果時間は食べてから階段を下りるまで(任意のタイミングで元に戻ることも可能)。
初代シレンの根強い人気を支えるシステムです!
その他の変更点
ダンジョン脱出アイテムの削除
今作ではアイテムを拠点に持ち帰るには倉庫の壺を使う、飛脚でアイテムを送る、
あるいはダンジョンをクリアする必要あります。
倉庫の仕様変更
倉庫が直接アイテムを置く仕様に。後の作品だとこのタイプは蔵と呼ばれたり。
拠点でもアイテムが使用できるようになった代わりに、
倉庫の最大数は60個から25個に減ってしまいました。
フロアペナルティの変更
強制的に一つ下の階へ落とされる地震はなくなりました。
今作以降は風が吹いて地上に戻されてしまい、ゲームオーバーに。
帰るまでがダンジョンの廃止
今作以降は目的のフロアまで行けばクリアに。
月影村に往復ダンジョンはありますが、基本帰りの上り階段はなくなりました。
まとめ
初代シレンにして完成度の高さは驚異的で、未だ色褪せぬ素晴らしいゲームです。
以降の作品に与えた影響も計り知れません。
現在でも遊んでる人が多く、動画なども数多く作られています。
初代トルネコの大冒険と比べてよりテクニックが重要な作品だと思います。
あちらはよりローグ色・通常のRPG色が強いイメージです。
どちらが面白いかは完全に人によると思います!私はどちらも好きですけど!
同じトルネコ・同じシレンでも作品によっても違いますから、
初代のみで比べてみるとこんな感じでしょうか。
なんだか長くなってしまいましたが、大好きなゲームなので…
お付き合いありがとうございました!
そして、神ゲーへ…!