チョコボの不思議なダンジョン

1997年発売PSソフト。1999年にワンダースワンに移植。
現在もPSNゲームアーカイブスで配信中です。

中村光一氏が監修していますがチュンソフトのゲームではなく、
発売はスクウェア、キャラクターデザインにはバンプレストが協力。

チョコボの不思議なダンジョン!

ワンダースワン版は白黒でも面白かった。バグは多いけど…!

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ストーリー

お宝を探して旅をするアトラ(モーグリ)と主人公(チョコボ)が、
偶然訪れた村で不思議なダンジョンに関する事件に巻き込まれるというもの。
初期の不思議のダンジョンシリーズによく似たとてもシンプルなストーリーです。

登場するキャラクターはモンスターを含め独特のデフォルメがされていて、
全体的に可愛らしくコミカルな雰囲気が強いです。
OPムービーのスケルトンが人参を食べるシーンは印象的…笑

初代チョコボのグラフィックはチョコボシリーズで一番好きです。

TATB(ターン・アクティブ・タイム・バトル)

不思議のダンジョンシリーズのターン制とFFのアクティブタイムバトルが融合した、
今作独自のターン戦闘システム。

モンスターに隣接するとFFのATBゲージに似たゲージが表示され、
リアルタイムでゲージが貯まりはじめます。
ゲージがMAXになる前に攻撃する事もできますが、
ゲージMAXまで貯めることで最大威力の攻撃ができます。

モンスターにもこのゲージは存在し、ゲージMAXになると攻撃してきます。
チョコボと違ってモンスターはゲージがMAXになるまで攻撃はしてきません。

アイテム関係

名称の違い

  • ツメ   武器
  • クラ  盾
  • 首輪  指輪・腕輪
  • 実   パン・おにぎり
  • 薬   草
  • カード 巻物
  • 石   矢
  • ギル  ゴールド・ギタン

チョコボの不思議のダンジョンには壺や杖に該当するアイテムは存在しません。

本作の魔法。魔法は習得するのではなく本というアイテムを消費して使用します。
基本的に通常攻撃より強力ですが、詠唱時間が長いのが特徴です。
ファイア、ブリザド、サンダー、エアロ、ディム、シャイン、ドレインの七種類。

それぞれの本にはレベルが存在し(ファイアLv1 次のレベルまであと2回のように)、
特定回数読むことでレベルアップし威力とエフェクトが強化されていきます。
チョコボのレベル同様、本のレベルも継続制なので読めば読むだけ強力に。

また本は魔法攻撃ができるだけではなく、
ロウソクに火をつけ部屋を明るくしたり、装備の合成に使うかまどに火をつけたり、
機械を通電させたり、封印された宝箱を開けたりと用途は様々です。

序盤はロウソクを着けたり消したりして本のレベルを上げるのは、
チョコボあるあるだと思います。笑

バイオやメテオなど、上位魔法が封じられたアイテム。
本とは違いスタックできず、使うにはモンスターに向けて蹴る(投げる)必要がありますが、
魔石並みに強力な威力を持ちます。

魔石

FFではお馴染み魔石です。今作では消費アイテムとして登場!
使うと召喚獣が強力な範囲攻撃をしてくれます。攻撃以外にも回復系の魔石も。
あまりありませんがモンスターに囲まれたときやボス戦で大活躍!

空のボトル

ポーションなどの薬を飲んだ後に残るアイテム。
これをダンジョンにある泉で使用するとランダムで薬が手に入れることができます。
少し地味ですが、本に並びチョコボの不思議なダンジョンを代表するアイテム。

合成

チョコボの不思議なダンジョンには合成の壺や合成モンスターが存在せず、
合成はダンジョンに設置されているかまどを利用し行います。または拠点の施設でも。

かまどを使う合成には、素材となるアイテムに加え、
ファイア、サンダー、シャインのいずれかの本が必要になります。

基本的な素材2つの合成に加え、実を合成に使用する3つの合成も。
使用した実に応じて修正値が増えたり、特殊能力を合成することが可能に!

通常の合成では、鉄のツメ+眠りのツメ+2(眠り付与)=鉄のツメ+2となり、
特殊能力は合成できませんが、これに合体のタネを混ぜることで、
鉄のツメ+眠りのツメ+2+合体のタネ=鉄のツメ+2(眠り付与)となり、
特殊能力の合成が可能になります。

リサイクルボックス

アイテムを二つ入れるとアイテムが一つ手に入るダンジョンに設置されている不思議な箱。
設置型コスト2の変化の壺ってイメージでしょうか。
完全ランダムではなく入れるアイテムによってある程度の法則性が…

ゲームバランス

冒険失敗のペナルティ

倒れた場合、レベルが1下がり装備以外のアイテムをロストとペナルティが小さく、
難易度はかなり控えめです。

※倒れた場合レベル1に戻る、倒れてもレベルが下がらないにも設定可能

セーブ&リセット

フロア移動時にセーブができるため、やろうと思えば毎フロアセーブできます。
更にリセットしても冒険失敗にならないので、セーブ&リセットでやりなおしも…。

再挑戦

アイテムで脱出した場合でも倒れた場合でも、次回は任意の階から再挑戦できます。
次回は1~最高到達度の好きな階から遊べるため、
ちょっとずつでも進めればそれだけ成果として残ります。

レベル継続制と相性がよく、倒れてしまってもすぐに前回の続きから遊べるのは、
ゲームに慣れないうちは非常に嬉しい仕様。

TATBの仕様

このゲームのモンスターは基本的に通路に入って来ない点と、
ある程度距離が離れるとゲージがリセットされる仕様が合わさり、
攻撃と通路に逃げるを繰り返すとノーダメージで安全に戦うことが…

トルネコや風来のシレンなど不思議のダンジョンシリーズと違って、
杖や巻物のような状況を打開する便利アイテムが存在せず、
またHPの自然回復が非常に遅いため、ある意味これが正攻法なのかもしれません。

通路に逃げず戦うこともできますが、レベルと爪(武器)を鍛えてやられる前にやる!
そんなバランスになってしまいそうです…

マッピング

一度歩いたマスはミニマップの色が変わるため、一度通った場所が一目でわかるように!
おかげでワナの再チェックが不要に!しかし、そもそもワナチェック不要な難易度なので…

モンスター

FFのモンスターがデフォルメされて登場します!
サボテンダー、ボム、ベヒーモス、モルボルなど登場回数の多いモンスターから、
マリオネイターやマモンなど幅広い顔ぶれ。

特殊能力は不思議のダンジョンに比べ控えめなものが多く、
2~3マスの遠距離攻撃や魔法くらいで特別怖いものはありません。
ただし混乱などの状態異常系は健在です!

ダンジョン

今作には3つのダンジョンがあります。
一度クリアするともうそのダンジョンには入ることができないので、
やり残しには注意が必要です。特にアイテムファイルのコンプは…

第一のダンジョン

一つ目のストーリーダンジョン。30F。

イベントを通して所持アイテム上限の増加や合成システムの解説などがあります。
30Fでボス戦、勝てば一回目のエンディング…一回目?

第二のダンジョン

二つ目のストーリーダンジョン。60F。

全体的にモンスターのレベルが上がっていますが、
拾える装備も強力なものが増えています。
50F?を超えたあたりから初期の部屋沸きモンスターが2体に。

60Fでボス戦、倒せば二回目のエンディング。でも終わりません。
一回目もですが、スタッフは合成屋のラスクに何の恨みが…笑

第三のダンジョン

9999F(実質無限)のやり込みダンジョン。クリアという概念がありません。
99階を超えて潜るほどモンスターのレベルが上がっていきます。

FFのダメージ上限9999に合わせた仕様なのでしょうか?
なんにしても圧倒的な数字…笑

ゾロ目の階には特定モンスターで構成されたフロアや、
カジノで遊べるフロアなど今までにないギミックも。
さらに第一・第二ダンジョンのボスとの再戦に加え、
FF5プレイヤーには懐かしい二体のボスモンスターが登場します。

やり込み要素

チョコボの育成、装備(爪・クラ)の強化、第三ダンジョン9999F到達、村の発展、
アイテムファイル(アイテム図鑑)、モンスターファイル(モンスター図鑑)など、
やり込み要素は本家FF並みに豊富です。

最後に

不思議のダンジョンシリーズと比べると難易度はかなり易しめですが、
FFシリーズの派生作品や安心して遊べるRPGとしては非常に魅力的な作品です。
がまんのツメ強過ぎ!

当時PS版を友達に少し借りてハマり、後にワンダースワン版でどっぷり浸かることに。
白黒画面ですがドットがとても綺麗で当時感動した記憶が。
装備関係のバグに苦しめられましたが、それも今となってはいい思い出です…笑

そして、チョコボの不思議のダンジョン2へ…!

チョコボの不思議なダンジョン