1996年発売、GBソフト。
携帯ゲームにおける初シレン作品！
携帯ゲーム機と不思議のダンジョンの相性の良さ、
その原点となった作品ですね！
※PC版とアプリ版とは内容が一部異なります
風来のシレンGB 月影村の怪物！
ストーリー
初代シレンのストーリーなどと違い、
今回はお宝探しが目的ではなく、
偶然立ち寄った村で人助け、
モンスター退治をするというお話しです。
困った人を放っておけないという、
シレンの性格がより強い作品！
食堂やスララ救出など、
人情話的な面は初代シレンにもありましたが、
あちらはあくまでもサブイベント。
今作はそれが前面に出ています。
短くも綺麗にまとまったストーリーは、
未だ色褪せぬ魅力があります！
ヒロイン
このゲームを語る上で欠かせないのが、
ヒロインのケヤキちゃんの存在です。
月影村＝ケヤキちゃんと言っても過言では…！
倒れたシレンの介抱、アイテムのプレゼント、
神社でシレンの無事を祈るイベントなど、
とても健気でかわいい女の子です。
彼女が喜んでくれるなら、月影村から出られなくても…。
冒険に失敗してもモチベーションが落ちないように、
励ましてくれるケヤキちゃんはヒロインの鏡！
彼女のセリフを全て聞くには、
何度も冒険を失敗する必要があるため、
ワザと倒れた！なんて方も多い…？
ネコとシレンを重ねたセリフは、
彼女の人柄がとてもよく出ていて、
なんとも切なく印象的です。
20年前のゲームなのに、
今なお人気の衰えぬケヤキちゃん。
そんな彼女に会えるのは月影村だけです！
システム
壷、合成、お店、泥棒、モンスターハウス、
ワナ、倉庫など、初代シレンの要素はほぼ健在！
肉システムが削除されたのは残念ですが、
ほぼ初代シレンと同じ感覚で遊べます。
操作
GBの少ないボタン数で、
スーパーファミコンと同様の操作が可能です！
初代シレンでできた操作で、
出来なくなったものはありません！
これは本当にすごい事だと思います。
一部ボタン同時押しなど慣れが必要ですが、
今遊んでも操作性はなかなか良好です！
難易度選択
難易度選択が可能になりました。
シリーズ初心者にも優しいシステムです。
難易度はやさしい、ふつう、むずかしいの三段階。
難易度によって出てくるアイテムや、
モンスターなどが変わります。
最終的にはむずかしいをクリアしないと、
ストーリーが進まないのですが、
少しづつシレンに慣れることができるので、
初心者の方にも安心です。
フェイの問題
フェイの問題はググッと増えて全100問に！
本編から独立したミニゲームのような扱いになりました。
※クリアのご褒美はもらえなくなりました
脱出アイテムが初登場！
以降のシリーズではお馴染みの脱出アイテムですが、
ダンジョンから脱出できるアイテムが初登場！
トルネコの大冒険から
ハラヘラズの腕輪、高飛草(ルーラ草)などが新たに輸入されました！
トルネコファンには嬉し懐かしい要素ですね。
モンスター
初代シレンから削除・変更されたモンスターもいますが、
主要なモンスターは引き続き登場しています！
- 削除されたモンスター ドラゴン系・がいこつ魔道系はいません
- 変更されたモンスター ンドゥバ→かさタヌキ
戦闘バランス
初代ほどの急激なインフレはありませんが、
対策なしで殴り合えるほど甘くはありません。
視界明瞭なのに温くなりすぎない、
しっかり戦略が求めらる良バランスな仕上がりです！
レベル表現
モンスターのレベルアップは、
初代同様レベル3が最大です。
色によるモンスターのレベルアップ表現が難しいので、
グラフィックに1、2，3と表示することで、
モンスターレベルを表現する方式になりました。
突発型モンスターハウス
突発型のモンスターハウス、
(部屋が突然モンスターハウスになるワナ)が初登場。
最近のものとはやや性質が違いますが、
危険度な罠に変わりありません！
ダンジョン
今作のダンジョンは視界明瞭、
(視界が最初から明るい状態)です。
通路に入っても明るいままなので、
近くのモンスターの動きは常に見えた状態です。
よほどふざけない限り、
通路で不意打ちを受ける事はなくなりました。
往復ダンジョン
目的階に着いてクリア！ではなく、
初代トルネコのように目的を果たし、
その後地上に戻るダンジョンがあります。
しかもNPCのお守りもしなくては…。
月影村出口
もっと不思議のダンジョン 全49階
容量の都合というよりは、
バランス調整の結果のような気がします。
49Fと短めです！
しかし難易度が低いなんて事はありません！
むしろ早い段階から、
モンスターがドンドン強化されていきます。
個人的には短時間でサクッと潜れ、
深層の緊張感もバッチリ味わえる、
独特な魅力のダンジョンだと思います！
まとめ
今なお根強い人気を誇る月影村の怪物。
印象的なストーリー、魅力的なヒロイン、
何より相変わらずな難易度と面白さがありました。
そして、風来のミレンへ…？
