不思議のダンジョンとの出会い 続

封印から解き放たれたトルネコの大冒険、ひたすら低層をループする私…そして!

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不思議のダンジョンとの出会い 第二章

生きるために死ぬということ

不思議のダンジョントルネコの大冒険との偶然の出会い。
訪れたひと時の幸せ…そして、突然ではなく必然の別れ。

当時の私には無理ゲーでしかなく、トルネコの存在は押し入れの奥に封印されることに。

翌日、唯一トルネコを持っていた友達にそのことを伝えました。
トルネコは難しいからもうやめたよ…と。

友達は優しく笑いながら、

「最初は仕方ないよ、失敗しながら少しづつ上手くなるゲームだからね」

と言ってくれました。さすがトルネコでは先輩…。

励ますと同時に、友達はとても気になることを教えてくれました。

「何度も失敗してると、王様が強い装備をくれるよ。」

な、なんだって…!?

帰宅した私はさっそく押し入れからトルネコを解放!再会に喜ぶのも束の間、
さっそくトルネコさんの死体を積み上げる作業に取り掛かるのであった。

ももんじゃに蹴りだされること数回、
遂に王様がお声を…。

王「お前下手くそ過ぎワロタwこれ貸したるから、はよ宝石箱とってきw」

あ、ありがとうございます、王様ー!

遂に王様の装備をお借りすることに成功!
はぐれメタルの剣と盾、メチャクチャかっこいい!
盾の強さ10!?なんだこれ、桁違いに強い!
めちゃくちゃテンションの上がる私だった。

それもそのはず、今までの装備といえば、
こんぼうや胴の剣、青銅の盾といったパッとしないものばかり。
何よりも「メタル」この響きにはロマンがありました!

強い装備さえあれば、という幻想

新しい装備でやる気を取り戻し、
再びちょっと不思議のダンジョンに再挑戦することに。

明らかに強くなったトルネコさん、
何だか心強い、そして心なしかスマートに見える…それは気のせいか。
今までとは違いスイスイと進めることに感動を覚える。

だが、問題はミイラ男である。
怖いけど、ここを越えなきゃ先はない…。

そして、再びミイラ男との戦い。
やはり相手は手ごわく、あっさり倒れてはくれない。

ピロるなよ…?と祈り、歩いて回復しながら、慎重に戦う…。

そして、勝利した…!

やった、遂にあの強敵を倒したぞ!
勝利に酔い、ひたすら慢心する私であった。

その時の気持ちはピッコロがネイルと同化したときに近くて、
勝てる!これなら相手がどんな奴でも負けるはずがない!!
と、まさにこんな感じだったと思います。

しかし当然そんなに簡単に究極のパワー(笑)などが手に入るはずもなく、
慢心した私はキメラにぶち殺されるのであった。

王様、ごめん。…装備なくした。
が何事もなかったのように、再びはぐれメタル装備を貸してくれる王様。

「ドンマイwほい、新しいのw」

さすが王様、器がでかいぜ!
今思えば分裂の壺かなんかで複製してたに違いない…!

かくして王様のご厚意によって、何度も強装備でダンジョンに挑むことにが出来ました。
そして時間はかかったものの、なんとか宝石箱を持って帰ることに成功…!

ようやく、店が開ける!
え、はぐれメタル装備は返さないとダメですか?…そうですか。

そして、遂に不思議のダンジョンへ…!